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作品No.282 「今日は楽しいね」毎日原画2007
今日は楽しいね

ben(コメント)
犬が親愛の印として、今にも旅人の顔をほおばりそうですね。
まずは、作品発表まで。

~トム・熊谷ノート(6回目)~

マウント一族...とは?
私が知っている限り、自然保護エリアで活動する”最高の泥棒一族”または、”伝説の泥棒一族”と言っていいだろう。
「マウント一族のそもそもの起源は、マウント・ヒヒにある」と風のうわさで聞いたことがあるが、それが真実であるか否かを、面と向かって一族に問うた者はいない。
何故か?
「怖いのだ」
「あなた方のご先祖様は、あのほ乳類の”マウント・ヒヒ”ですか?ですから、ちょっと人間離れをしているお顔の方が多いのですね」
などとは、私達が一族の誰に対しても絶対にしない質問だ。
我々同業者の間では、明らかに的違いの質問であるとかは関係なしに、マウント一族の内側を聞くような質問はタブーとされている。
誤って聞いてしまった場合は、繰り返すようだが、”その後が怖い”のだ。

随分昔のことにはなるが、腕に自信を持った30歳前後の泥棒が、自然保護エリアで一族の一人を見つけ、こう聞いてしまったことがある。
「マウントさんよ。そのなんというか、あなた方は本当、ふいに我々の前に姿を現しちゃ、いつもいつのまにかどこかへ去っていく。やっぱり、保護エリア内のどこか、里山なんかに隠れてみんなで住んでいるのかい?」
「それで...」
「まあ...それでって。どこかの山に秘密基地があるのかい?」
「それで...」
「いや。気を悪くしないでくれよ...困っちゃうな...」
「それで...」
「えー...ああ...」
「それから...」
「いやー、あの...ですから、、、」
「違う...違うな」

それから数年後。新米泥棒の私は、その泥棒からその時のことを聞き、話をした。
「なあ。少年泥棒。俺があいつらの気に触るようなことを聞いたように思えるかい?」
「うーん。ぜんぜん。でも、先輩おっさん。どうしてもっと突っ込んで聞いてやらなかったんだよ?」
「あーあ。分かっちゃいないな...。まあ、お前の今後のためと思って教えてやるよ」
「うん。サンキュー!!ベリマッチ!」
「怖いんだよ。目が...。その時のやつの目が。『それで...』と言って、俺の顔を覗き込んでくる時のやつの目が。俺はそのとき初めて、”殺意を帯びた目”というものを知ったよ。殺される。俺はへたなこと聞いてしまった。うわっ...もうダメ。もう無理。思い出しただけで鳥肌がたってきた」
「ふーん。そうなんだ」
「『それで...』『それから...』と、やつはくり返すたびに俺の顔をのぞきこむ。うー。もうダメだ。頭からあの目が離れない。あのまるで”マグマに浮かぶ漆黒の玉のような視線”が...」
~続く~

本日はこんなところで失礼致します。
明日もマウント一族についての続きを予定しております。


制作年月日 2007年12月9日
画用紙(サイズA4)
アクリルガッシュ、ボールペン、鉛筆、色鉛筆


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06/13 16:02 | 2007年 毎日原画シリーズ(絵)
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