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作品No.280 「みんなが期待のつり」毎日原画2007
みんなが期待の釣り

ben(コメント)
~トム・熊谷ノート(4回目)~

「ゲロゲロ...ゲゲ・・ゲロゲロ..ゲーロ!」
「うっ!...ゲーロ・ゲーロ、ゲロット、ゲーグルッ!」
「ゲーゲー。ゲロン。ゲロン。ゲロゲロ...ゲロオー?!」
「えっ?ゲロオー!」
「ゲロオー!ゲロオー!」
私はカエル語をあやつる男の手招きにより、別の場所へと移動することになった。
男の合図をとともにほふく前進で、ロボ着陸地点から遠ざかり、大きな岩の影までたどり着いた。
そこには、カモフラージュ映像で隠されたコンパクトテントが設営されていた。
お互いにずぶぬれになった上着を脱ぎテントの中に入った。
男は瞬間湯沸かし器でお湯を沸かし、ウイスキーのお湯割りを二つ作ると、一方を差し出してくれた。
男は湯気とともにのぼるウイスキーの香りを嗅ぐと、ひと心地ついたようだった。
そしてそれは、私も同じだった。ほふく前進によって絆創膏をはった傷がまた開き、痛みを我慢しながらここまでやってきたのだ。アルコールで胃袋が焼けるにつれ、痛みがようやく薄らいでいった。
男の鼻の下にはバーコードによく似たヒゲがたくわえられていた。背格好は中肉中背だが、上着を脱いだ男の体は鍛えられているのがすぐに分かった。敏捷に動けるよう筋肉が躍動すべきところは十分に発達していた。
私は”男がいつ人間の言葉を言うのか?”と好奇心もあって一言もなにも発しなかった。

人間がいてはならいはずの自然保護エリア。
バーコードのような口ひげ。
無駄のないシェイプされた体。
そして、全く必要ないと思えるカエル語。

私はあっという間に我慢できなくなり男よりも先に人の言葉を使ってしまった。
「ゲロさんですよね?ですよね...?」
男は完全に私の質問を無視した。
彼はお湯割りを飲み干すと、私は眼中にないとこう歌ったのだ。
「雨の日はカエルのおでましさー。雨の日はー!ゲロ。ゲロ。いつのまか...みんなで大合唱!!~」
ひとしきり低い声でそんな歌をくちずさむと、彼はついに私に向かって言葉を発した。
「おい。おい。久しぶりなのに...ゲロさんとはどういうことだ。忘れたのか?俺の名前は...俺の名は...」
「マウント・フフさんです。知ってますよ。私の業界で、あなたのうわさを知らない人はいませんから」

本日はこんなところで失礼致します。(汗)
マスターkouより。パダワンへ。業務連絡。
「残業はよくないのう...早く帰ろう。お腹空いた。」


制作年月日 2007年11月26日
画用紙(サイズA4)
アクリルガッシュ、ボールペン、鉛筆、色鉛筆


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06/11 18:07 | 2007年 毎日原画シリーズ(絵)
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