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作品No.258毎日原画 5月20日「七枚の絵との出会い」
七枚の絵との出会い

ben(コメント)
本日の毎日原画を発表致します!!
もう”毎日原画”って造語ですので、本日の毎日って書きながら、なんか一瞬、文章間違えてないか?と思ちゃったりします(笑)
絵についてのコメントは、後ほど時間が取れしだいお送りします。

コメントです。

”七枚の絵、七つの話” 著作者、トム・熊谷の登場です。
本書の中で、彼は自己紹介をこう記しています。

~私の名前は、トム・熊谷。四十三歳。
 元泥棒であり、画家兼詩人であり、本書の制作者である。
 出身地は南極大陸地下居住空間、ポーエグ州。地下二十三層目の都市、バタヒ市。熊谷姓が多くて有名な、どちらかと言えば田舎の部類に入る治安の良い地域だ。~

トムが七枚の絵を発見したのは、28歳のときでした。彼は、そのときの事をこう述べています。

~中には七枚の絵が入っていた。七枚とも、50センチ×40センチくらいの紙にアクリル絵の具で描かれていた。状態はすこぶるよく、劣化も損傷も見当たらなかった。
 絵の裏側には、細かい字で文章が書かれていた。短い文章もあれば長いものもあった。
 私は、自然維持攻撃型ロボットに検挙されるまでのいくらかの時間、この絵と文章で時をまぎらわそうと、絵を眺めては裏の文章を読んでいった。
 ひととおり目を通すと、七枚の絵を木箱に戻した。木箱を抱えると、倒壊した家屋をこっそりと這い出ることにした。~

いやー。トムさんは、結構なのんき者のようです。これから、危機的な状況がやってくるにもかかわらず、まるで楽しく漫画を読んでいるような顔つきです。
腰のあたりに見うけられるショルダータイプのフォルダに納められている”折りたたみ傘くらいの大きさのもの”。あれが、家屋を倒壊させるのに使った”光線型のこぎり”というものなのでしょう。
彼は、それを使ってバッタ、バッタと目につく柱を切り倒していったのです。
しかし、七つの話を読み終えた彼は、後悔してこう言ってますね。
「なんてこった。手がかりになったはずの家屋は私が倒壊させてしまっている」

にしても、彼の楽観的な時間の使い方というのは、僕、benも見習いたいものです。

そして最後に現実的な話になりますが、彼の登場なくしては、”七枚の絵、七つの話”は完成させることができませんでした。
僕は去年の秋からこの話を書き進めながら、七枚の絵を登場させるということは頭の中で当初からかなりはっきりとイメージしていたんです。
でもお話の構造上、”七枚の絵、七つの話”が、なぜ発表される運びになるのかが、分からなかったんです。どうして老絵描きの個人的な文章が、時を経て老絵描きの意志とは無関係に発表されることになったか?とういうことです。
存在するだけでは、発表する必然性がないんですよね。
あるだけなら、あるだけでそのままにしておいてもいいんですから。
そのため僕はその必然性を得るため、”あーでもない。こーでもない”と随分ながらく考えたあげく、トム・熊谷の登場に至ったんです。しかも、時を極端に経たせた未来の人物として。
彼が登場し、なんとしてでも”七枚の絵、七つの話”を発表したいという気概を彼がもつことによって、ようやくこの話は動き出しました。彼の強い意志が必然を導いてくれたんです。

トム・熊谷さん、ありがとうございました。15年も刑務所暮らしをさせたり、命をかけて本を出版させたりして、本当におつかれさまでした。
あなたは、”七枚の絵、七つの話”のヒーローです。


制作年月日 2008年5月20日
画用紙(サイズA4)
アクリルガッシュ、ボールペン、鉛筆、色鉛筆



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05/20 11:17 | 2008第2期毎日原画シリーズ(絵)
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